選択肢でよく出る紛らわしい用語一覧
政治経済の試験で選択肢として出てきたときに紛らわしい似たような用語をまとめました。
テスト中に「どっちだっけ?」とならないように正確に覚えておきましょう。
ラッダイト運動とチャーチスト運動
どちらもイギリスで起きた労働者による運動(活動)です。
用語 | 内容 | 発生年 |
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ラッダイト運動 | イギリスで起きた暴力的な機械破壊運動 | 1811年〜 |
チャーチスト運動 | イギリスで起きた労働者による参政権獲得運動 | 1838年〜 |
「イギリス」+「チャー」つながりでは、チャーチル英首相の「鉄のカーテン」演説が有名です。
4つの自由と消費者の4つの権利
こちらは両方ともアメリカの大統領によるものです。
用語 | 内容 | 発生年 |
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4つの自由 | 米ルーズベルト大統領が演説で述べた民主主義の原則。言論と表現の自由、信教の自由、欠乏からの自由、恐怖からの自由。 | 1941年 |
消費者の4つの権利 | 米ケネディ大統領が提唱。安全を求める権利、知る権利、商品を選ぶ権利、意見を聞いてもらう権利。 | 1962年 |
4つの自由は、当時ヨーロッパで拡大していたファシズムに対抗するため述べたものです。
トルーマン・ドクトリンとマーシャル・プラン
アメリカが関連した第二次世界大戦後の世界秩序に関するもの。
用語 | 内容 | 発生年 |
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トルーマン・ドクトリン | 米大統領による社会主義勢力を経済的・軍事的に封じ込める外交政策 | 1947年 |
マーシャル・プラン | 米国務長官が発表した西欧諸国の経済的復興を援助する計画 | 1947年 |
トルーマンが大統領の名前、マーシャルが国務長官の名前です。
ドッジ・ラインとシャウプ勧告
日本に対して、同じ時期に2つ。
用語 | 内容 | 発生年 |
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ドッジ・ライン | 戦後日本に超均衡予算や1ドル=360円の単一レートによる貿易振興を提唱 | 1949年 |
シャウプ勧告 | 直接税を中心とする税体系を戦後日本に勧告したもの | 1949年 |
ブレトン・ウッズ協定とスミソニアン協定
国際的な通貨に関する取り決めです。
用語 | 内容 | 発生年 |
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ブレトン・ウッズ協定 | IMF(国際通貨基金)の設立、ドルを基軸通貨にすることを決定 | 1944年 |
スミソニアン協定 | 金1オンス=38ドル、1ドル=308円として通貨の平価調整を行ったもの | 1971年 |
スミソニアン協定は、金・ドル交換停止(ニクソン・ショック)後の混乱を収束させるために出されたものです。しかし、変動相場制へ移行することとなり、その中で次の合意がされます。
キングストン合意、プラザ合意、ルーブル合意
用語 | 内容 | 発生年 |
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キングストン合意 | 変動相場制への移行の承認と金の廃貨を決定 | 1976年 |
プラザ合意 | 米国の貿易赤字解消のため各国が為替相場に協調介入しドル高を是正する合意 | 1985年 |
ルーブル合意 | プラザ合意後のドル安を是正するための合意 | 1987年 |
ベバリッジ報告とプレビッシュ報告
ともに「報告」とついていますが、2つは無関係です。
用語 | 内容 | 発生年 |
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ベバリッジ報告 | イギリスでの社会保障の基礎となった報告 | 1942年 |
プレビッシュ報告 | UNCTAD事務局長が発展途上国の立場からGATT体制の批判を行ったもの | 1964年 |