政治経済の試験によく出る有名な著書がある人物名一覧
政治経済の試験では、社会契約論(ルソー)、法の精神(モンテスキュー)など定番の著作物とその作者がセットで出題されます。これを分類してみました。
人権思想のロック、ルソー、モンテスキュー
政治・経済の教科書や参考書の最初のほうに掲載されている人権思想のテーマで出てくる人物がロック、ルソー、モンテスキューです。
一緒の掲載されることが多いホッブズも含めて一覧表にしました。
著作物 | 年 | 作者 | 国 | 備考 |
---|---|---|---|---|
リヴァイアサン | 1651年 | ホッブズ | イギリス | 万人の万人に対する闘争 |
統治二論 | 1690年 | ロック | イギリス | 中江兆民が紹介 |
社会契約論 | 1762年 | ルソー | フランス | 一般意志 |
法の精神 | 1748年 | モンテスキュー | フランス | 三権分立を主張 |
ここに掲載したロック、ルソー、モンテスキューの著作物が発行されたのはイギリス名誉革命(1688年)からアメリカ独立宣言(1776年)、フランス人権宣言(1789年)のあいだです。
年表でどの位置に該当するかといった出題があった場合は、名誉革命(1688年)とアメリカ独立宣言(1776年)のあいだということを思い出せば得点できます。
経済思想に関する著作物と人物名
経済思想に関する著作物も定番で出題されます。
時代順に並べてみました。
著作物 | 年 | 作者 | 備考 |
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経済表 | 1758年 | ケネー | 重農主義 |
国富論 | 1776年 | アダム・スミス | 古典派経済学と呼ばれる。「神の見えざる手」が有名。 |
人口論 | 1798年 | マルサス | 人口は幾何級数的に増えるが、食料は算術級数的にしか増えない。 |
経済学および課税の原理 | 1817年 | リカード | 比較生産費説により自由貿易を提唱。 |
経済学の国民的体系 | 1841年 | リスト | 母国ドイツの立場で保護貿易を提唱。 |
資本論 | 1867年 | マルクス | |
純粋経済学要論 | 1874年 | ワルラス | |
経済発展の理論 | 1911年 | シュンペーター | |
雇用利子および貨幣の一般理論 | 1936年 | ケインズ | |
資本主義と自由 | 1975年 | フリードマン | |
不確実性の時代 | 1978年 | ガルブレイス | |
選択の自由 | 1980年 | フリードマン | マネタリズム |
国際平和に関する著作物
最後に国際平和に関するものを2つ。
著作物 | 年 | 作者 | 備考 |
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戦争と平和の法 | 1625年 | グロティウス | グロティウスは国際法の父と呼ばれる |
永遠平和のために | 1795年 | カント |
戦争と平和の法(1625年)は、三十年戦争(1618-48年)のあいだに出されたものです。